人間の精神は無限ですが、肉体には限界があります。
易の卦に「水沢節」という卦があります。この卦は限界を意味するのですが、大自然の中で生かされている人間の物理的限界を暗示しており、節度を持って生きなければならないということを教えてくれている卦です。
ほどよく行えば無理なく通り、持続性もありますが、行き過ぎればすぐに限界につきあたるということです。
何をやっても無理だと決めつけてしまい、すぐにあきらめてしまう人の多いのには驚きますが、何事も、もうムリとか、もう終わりとか思わないことが大事です。人は自分で「限界である」と思ったことで限界になっているのであり、そう思わない人にとっては限界なんてないのかもしれませんね。
私たちが限界を知る必要があるのは「限界は乗り越えるためにあるのである」ということを知るためなのだと思えば良いのではないでしょうか。